急遽、同じ賃貸物件の1階から2階に引っ越すことになりました。
その経緯と私の中の葛藤を記しておこうと思います。
こういう葛藤と闘った人、迷っている人の元に届くといいな、共感できる人がいたらいいなと思っています。
引っ越すことにしたわけ
主人は2階のベランダに憧れてた
ここに越してきた時はときは1階しか空いていなく、有無を言わずここに決まりました。
まだ働いていたし、パニック障でもなかったし、2階より1階の方が安いと聞いていたし出入りもラクだし私は全く不満はありませんでした。
主人は2階のベランダに出れる感じや、カーテンを思いっきり開けられたり、見晴らしに憧れていたみたいです。
ここは軽く高台になっているので、1階でも見晴らしはいいし、遠くの山畑住宅などは見晴らせます。
なので私はその辺りも1階でも満足できていました。
時が経ち、子供も生まれて足音などに気を遣わないで良かったので、そこも正解でした。
内見に来た家族の物音に耐えられそうになかった
私たちが長くいる中で2回、2階の住人が変わったのですが、今また空きになりました。
夕方、賑やかな音の車が来て誰だろうと思いました。
ここは袋小路になっていて住人以外にはあまり来ないんですよね。
ましてや夕方、18時前くらいの結構遅い時間。
あたりは少し暗く静かになりかけている時間に、響き渡るヤンチャな車の音。
しかもずっとエンジン切らないから、誰〜?ってなりましたよ。
少し時間が経ち、上の内見だとわかりました。
若そうなご両親と、2歳前後の子供たち。
大人の足音より響き渡る足音と声。
これ、四六時中は無理かも、というレベルでした。
なんとか契約しませんように、と祈っていました。
家賃が今より安く掲載されてた
ザワザワが発動し、力が抜け何も手につかなくなる。
上の家賃を調べてみると破格の家賃に変わっていました。
今と同じ作り間取りなのに2万近く低く掲載されていました。
相場を調べてみると2階の方が高くなっていたのに、こちらでは逆転現象が起こっていたのです。
今までは、1階の方が少し安かったようなので、今回の募集からこんなに安く掲載されていたのでした。
ちょこちょこ見ていたときはこちらとさほど変わらない家賃だったのですが、徐々に下がっていて先月に入りガクッと下がっていました。
すぐに主人にその情報を送信。
元々上に住みたい願望が強かったのですぐに仲介業者に連絡していました。
実際行ってみると
自分家じゃないようで心臓バクバク
昼間、上の様子を初めて見に行ってみました。
後輩が住んでいたこともあり、何度か訪ねているし家の作りも同じ。
だから大丈夫だろうと思っていました。
入ってまず、当たり前だけどよその家の匂い。
玄関の作りも微妙に違うし想像以上に高く感じクラクラしました。
血の気が引いていく感じです。
「早く家に帰りたい」と思う感覚。
待って?
あと数日でここに暮らすんだよ?
大丈夫?
そう思うと逃げ場がないようで、めちゃくちゃドキドキしました。
何かに押しつぶされそうな圧迫感。
しかも働いていないからずっと家にいるのに大丈夫?って、自問自答の嵐。
軽く見て安心感を求めるように家に帰ったのですが、なかなか気が休まらずずっと心臓バクバクでした。
もう戻ることはできない。
少し絶望したけど前向きに捉えるようにする
この夏の暑さに毎年やられ、ただでさえ夕方までは不安定になるのに、パニック障害にはこの状況はとてもハードルが高く感じました。
ずっと同じところにいてぬくぬくした生活をしている今、何か少しでも変えていかないと、と思ったのです。
主人に転勤が出た、とか何かの理由で退去しないといけなくなったとか、災害で違う環境で生きていかないといけないかも知れない。
ですが、今の自分には到底無理でした。
だから、同じ賃貸物件の1階から2階というすごくハードルは小さいですが、そこで身体を慣らして行こうと思ったのです。
布団や枕が変わると寝れない、誰かの家に行くとソワソワする、実家でも寝れない私には、これくらいのハードルから挑戦していくのがいいのではないかと!
そしたら、「1階でも2階でも住める」という自分の中で出来ることが増えるわけで、何か挑戦するには良いきっかけかなと思いました。
最悪、1階に誰も越してこなかったらまた戻れるし、くらいの逃げ道を作って。
子供は初めての引っ越し、初めて何も家具が入ってない状態の部屋を見るので少しワクワクしていました。
その様子を見てこちらも嬉しくなったし、家を買ってあげたい思いも出てきました。
うちは賃貸でいっかと思っている派ですが、子供の頃の思い出って実家にあるし、私も子供との思い出をその家に持つんだろうなと思って家にも憧れはあります。
今ちょうど鴨長明の「方丈記」を漫画でですが読んでいるので、「何のために家をつくるか」とか「執着」とか、「流れに身を任せる」だとかいう言葉がめちゃくちゃ刺さります!
現代人にこそ響く本だと思うのでまた紹介したいです。
以上、今回は不安でソワソワしちゃう私が引っ越しすることを決意したお話でした。
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